22mm径でデュアルで組めるアトマイザーがあったらなあと思いながら、それはそれで何かビビっくるものないかなあとネットショップを行ったり来たりしてたら見つけた、Sector One Vapors AX1 2.0。
デュアルで組んでガンガン炊きたい、でも24mmは大きい...と思っていたところに、22mm!
シングル・デュアルどっちも組める!
見た目もかっこいい!!!
見つけて悩んで結局買い。
買ってよかった!
----------
■パッケージ内容
グリーンの紙製の筒に諸々入っていた。
この筒、何か使えそう...リキッド立てるか、ビルドツール入れるか。
プリセットされたデッキ・SSトップキャップ・エアフローキャップ・ウルテムドリップチップ。
他、ウルテム製トップキャップとエアフローキャップ、デルリン製トップキャップとエアフローキャップ。
デルリンドリップチップ、Oリング大小と、イモネジ4個。
パッケージに印刷されているフォント...デザインが素敵。
■デッキ
BFピンがプリセットされているデッキは、とにかく小さい。
デッキ裏にも、パッケージと同じデザインフォントがある。
パッケージだけだと「何だか小洒落てるねえ」という印象だったけど、アトマイザー本体やウルテムキャップとの組み合わせ、SSパーツを合わせた時の印象から
「このフォント、このアトマイザーに合ってるな!」
と180°見方が変わった。
トップキャップのOリング部分の厚みがあるからか、デッキ本体は直径18mm。
正直、ビルドする時毎回「ちっさいな!」と呟いてる...。
キャップとの兼ね合い・エアの当て方も考えると、デュアル時はビルドの自由度が低く感じる。
シングルビルドは未経験。
ワイヤーホールは割合小さめ、そりゃそうか。
26ゲージでもしっかりホールドしてくれた...と言いたかったけれど、逃げる。
逃げて、ネジ山の変なスペースに収まって、抵抗値安定しないとかあるある。
しっかりコイル保持しながら締めないと二度手間。
太めのワイヤーは入らない。
クラプトンコイルだと、どの辺の太さまでいけるだろう...?
低い小さい!最高!
デッキ最下部が広がっているけれど、ほとんど隠れる。
キャップ付けるとほんのちょっとだけ見える。
写真では上下に見える緩いV型の凹に、キャップ内側の凸がはまる。
少し遊びがあるのできっちりではなく、またそれがとても扱いやすい。
きっちり固定だと、多分とても困る...トップキャップの作りが。(後述)
また、写真では左右に見えるジュースウェルは、とてもとても浅い。
驚くほどのリキッド保持量の無さ!
BFが実用的とはいえ、ドリップして使ってる。
喫煙時間調節出来るので、会社でだらだら吸わなくて助かっている。
■トップキャップ
SS、ウルテム、デルリン。
正直「キャップセット止めれば安くなんじゃね?」と思ったけど、そうじゃない。
多分、キャップセットにしなくても金額変わらないだろう。
デッキとSSキャップは、とてもとても良い質感、使用感。
Oリングがキャップ内側に嵌っている。
これが正直とても困る。
キャップ外す時に、ポロリする。
取れたら取れたで素手では戻せず、ピンセットないと無理!
デッキとの凸凹切り欠きに遊びがなければ、真上に引っ張る→Oリング外れる→出先でOリング戻せずキャップ付けられず、詰む。
手間はかかるけど、多分デザイン上ここでないといけなかったのだろうOリング。
デザイン好きだしオーケー。
■エアフローキャップ
面白い作りのエアフロー。
キャップは3種類、SSは510接続で、ウルテムとデルリンはチャフキャップになっている。
裏面
Oリングは2本止まっているけれど、トップキャップにつけた時のハマった感が弱くて、不安になる。
しっかり嵌っているんだけど、指先に来る感覚って大事。
チャフキャップは内径実寸9mm強。
バカスカ炊くなら良い感じでミストを頬ばれる。
せっかくなので、いろいろ組み替えてみる。
扱いさえ判れば、AX1 2.0さえ買えば、色々楽しめる!
難点は...うちのは、デルリンのトップキャップが緩い。
使用には問題ないけれど、ちょっと気になる。
ともかく、組み換え楽しい!
■ドリップチップ
ウルテム製とデルリン製の2種が付属。
裾だけが広がっているデザイン。
エアフローキャップが平坦なので、すっきりしつつもアクセントになっていて良い。
内径実寸6mm。
チャフキャップよりもかなり狭めで、MTLには向かないけれど重めのDL好きな僕にはちょうど良い。
■エアフロー構造
以前Twitterにもアップしたこの画像。
外から見ても見えないエアフローは、こんな所に...。
エアフローキャップをトップキャップに嵌め、左右に回すことでエアフロー用のスリットが動く。
トップに設置された細いスリットを通ったエアは、すぐに下がり大きな面積で内部に吹き込む。
こんな幅広いエア、当てたことないよ!!!
エアホール...というかもうエアスリットだけど、全開だと少し抵抗のあるDLで、個人的には好み。
ただ、風切り音が凄いすごい物凄いヒューヒューいう。
全閉でもギリ吸える。
MTLで吸いたければ全閉でいけるのかもしれないけれど、キャップやデッキの構造からガンガン炊こうぜアトマイザーと思う。
軽めのMTL~ギリギリDLな吸気の抵抗が好きなので、エアフロー幅も好み。
一体どんな位置が良いのか...悩む構造。
ぶっちゃけ、セカンドビルドがなかなか美味しく組めたので、それ以降怖くて組み直してない...。
どなたかAX1 2.0を使っている方、このエアフロー構造を解説してくれませんか。
■ビルド
Twitterから。
これはセカンドビルド。
正直「細いスリットから入ったエアは、果たして広い出口全面から出るのか・出たとしても風速は均一ではなく、部分的に早く、部分的に遅く出るのではないか」という疑念。
ファーストビルドは、エアフローの下半分位の位置にコイルを置いた。
かなり低めの位置。
...味が出なさすぎて泣いた。
そりゃそうだ、エアの出口の半分はがら空きなのだから、直接空気を吸っていた。
そこで観察し考えた、エアの流れ。
そこからの、セカンドビルド。
デッキから2mmは高い所にコイルを設置。
「コイルで熱されたリキッド・水蒸気は、コイルのどこから吹き出すのか」
正確に「ここから出る」とは言いきれない。
コイルが低いと、エアはコイルの上を撫でるように流れるだけではないか。
それだと、コイルの横~下から吹き出した水蒸気は、空気の流れに乗り切れないのではないか。
コイルを高くしコイル下にも空間を作れば、空気はコイルの下側にも通り、デュアルなら対面のエアとぶつかり、コイル間から吸気口(ドリップチップ)に流れるのではないか。
素人ながら、考えた。
その結果のこのコイル位置。
デッキが小さいので、コットンを梳いても溢れる。
真横から、こんな位置。
コットンはもっふもふだとキャップに当たり気流が乱れ味が乗らない...気がする。
もっふもっふにして、蓋をするようにコットンを通した方が味が乗る...気がする。
深すぎるコットンワーク。
エアフローキャップを外して、ドリップ。
味は...
今のところ、このコイル位置が当たり。
デュアルコイルなのでガンガン炊ける上に、キャップ内容量が小さいため炊きたてベイパーをガンガン頬ばれる。
美味しい!
考えていた以上に22mmデュアルコイルデッキはパワフルでガツガツいける。
美味しい!
リウィックの時にコイル間を広げたり狭めたり少し調整してるけれど、これだけでも味が変わる。
また、エアの暴れ方も違う。
今のところ「コイル高め、エアホール位置に合わせる・コイル間は若干狭め」が良い位置。
要研究。
難点は、コイル位置の自由度低めなところか。
小さいデッキなので、少し調整すると即キャップに当たる。
即ショート。
高めにしても、即キャップに当たる。
即ショート。
コイル位置はエアホールの高さから上に置くとエアフローキャップに当たり、即ショート。
考えないで置けば良いのかな...。
美味しいからオーケー!
-----
サードビルドしました。
シングルで、24g 3mm径
コイル位置はデュアルと同じく高めでエアホールの高さに合わせ、コットンは梳かずそのまま通した。
デュアルより簡単に組めて、味も出る!
驚いた。
リキッドの量も、デュアルより雑にドリップしても問題なく吸えるてやっぱり美味しい。
ただ...当たり前なんだけどデュアルの半分の量しか蒸気が出ないから、何だか薄まって感じる。
シングルだし、そうね。
やっぱりこのアトマイザーはコイルの高さが命か。
デッキを観察しつつ、シングル⇔デュアルでビルド研究していこう。
■フィッティング
DETONATER 120w・SSキャップ
DETONATER 120w・ウルテムキャップ
MAD MOD・SSキャップ
ARMOUR PRO・デルリンキャップ
RSQ・SSキャップ
今は、GRAMさんのZABU RINGを付けてデルリンキャップ、SSエアフローキャップを付けて、ガツガツ吸いたい時はGRAMさんのSS Mt.fujiを付けて、ちゅーちゅー感が欲しい時はGalaxiesのウルテムドリップチップを付けている。
美味しい。
■個人的な総評
ハイエンドアトマイザーは、Jorda Bに続いて2個目。
マスプロ品が好きで、それぞれの特徴を楽しみながらビルドして吸っていたけれど、明確な望みがあるならマスプロ・ハイエンド関係なく使うべきだと思う。
僕の場合は
「24mmは大きいので、22mmで。尚且つがっつり炊きたいのでデュアルコイル。可能ならロープロファイルで、シンプルながら特徴的な『何か』が欲しい」
という、無茶な希望だった。
AX1 2.0は、それを叶えてくれた。
トップキャップのOリングが外れやすくて付けづらいのは、難点だけど目を瞑れる。
マスプロ品で22mm・デュアルコイル・ロープロとなると、freakShowとか?
持ってるけど...ちょっと違う。
コットン量が少なくウェルも浅いので、リキッド保持力は低い。
マジもうイガるのかよ!と叫ぶレベルで、少ない。
でもドリップすれば良い。
味、デザイン、構造、ビルドしやすさ、同梱オプション品、全て含めて、買ってよかった。
格好良くて爆煙系で美味しく吸えるなんて、贅沢を買った。
http://craftfool.o-oi.net/vape_%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC/sector%20one%20vapors%20ax1%202.0%20%E3%82%92%E8%B2%B7%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9FSector One Vapors AX1 2.0 を買いました